おじいちゃんのこと。

8月。運転中、一時的な意識消失で柱に衝突。

頸椎骨折。大きな病院へ運ばれました。

意識が戻って左麻痺はあるけれど、笑顔を見せてくれたおじいちゃん。

民謡を生き甲斐にしてきたから、「また民謡できるよ、早く退院しようね」と会話したことを覚えてる。

入院して3日目くらいから様子がおかしくて。どうやらずっと、眠剤を飲まされて寝かされていました。昼間も寝てる。食事中も寝てる。

だから当たり前にムセる。食べられない。

痰も多くて、起こしては自分で痰を出してもらって。それでもまた寝てる。

何度も看護師さんに言いました。「眠剤をやめて欲しい。」と。それでも医師へ伝わらず、夜間暴れるわけでもないのにずっと眠剤を飲み続け、寝かされ続けました。

「むせている」と伝えても水分にトロミもつけずに飲ませる看護師。

いきなり来ては、説明もなく点滴をつなげる看護師。

不信感しかなかった。

そのうち医師から

「食べられないから、管を入れましょう。」

経鼻栄養が始まりました。ミトンをされました。

自分で痰を出していたのに、ミトンをされたことで痰が出せません。ナースコールも押せません。

そして、予想は的中。急変。

気管内挿管。人工呼吸器がつけられました。痰が詰まって、呼吸ができなくなったのです。

ここにいては殺される、と、私たち家族は早急に転院する事を選びました。次の日に地元の病院へ運びました。

すぐにカルテ開示を求めた。

カルテを見て驚いたことは、あんなにムセていて、あんなに痰も多くて、嚥下の先生(ST)からも嚥下不良と言われていたのに、

誰一人、肺の音も聴いてなく、酸素飽和度も測っていなかった。痰の吸引もほぼしていなかった。

誰も肺炎を起こすと予想していなかったということ。病院にいたのに、ただ寝かされて、ほっとかれていたということ。

愕然とした。

そんなこと、医療者であれば当たり前に想像がつく事だし、対処も出来たはず。

これはもう、100%病院の過失です。看護師の過失です。

おかげで今、おじいちゃんは声も出せません。ご飯も食べられません。家にも帰れません。生きる気力がありません。

病院は最初は過失を認めなかったけど、今はきちんと認めています。

対策や原因究明をしてくれています。

こんなことが、病院で二度とあってはいけない。

だからこそ、病院のシステムや教育、そして意識が改善されるまで私達家族は許さない。

そんな気持ちで今、大きな病院と戦っています。

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